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翻訳の修行

質問: 将来翻訳関係の仕事に就きたいのですが、その訓練として読書以外にどんな事が有効でしょうか? 日本語のトレーニングも必須だと思うのですが・・・

はい、英語から日本語への翻訳で基本的に大事なのは、自然な日本語で表現できることです。そのためには、質の良い日本語の文章を沢山読み、日本語の文章を毎日のように書いて書いて書きまくることです。手紙でも日記でも小説でも笑い話でも結構です。まず大量に書くことが大事です。

勿論、英文を正確に読めることも重要です。

辞書などの参考書も1・2冊ではなく、手元に沢山そろえ、あれこれと使って慣れる必要があります。英文の意味を調べるために辞書を引くなら英英辞典、漢字や日本語の意味を確認するなら国語辞典や漢和辞典が良いでしょう。それ以外にさまざまな言語の辞典・地図帳・百科事典などもあった方が良いです。
# by RY0TA3 | 2005-07-27 17:13 | 英語

米国の人種差別

私は以前アメリカへホームステイに行ったとき、ひどい侮蔑の言葉をメキシカン料理屋で浴びせられました。空港でも、飛行機の中でもあまりよい扱いを、白人の友達と比べて見るとされませんでした。その頃は何を言われたのか分からなかったのですが、いまになってみると明らかに人種差別のことばでした。いまもまだアメリカはWASPが優越する国なのでしょうか。それとも私の運が悪かったのでしょうか。私は後者であって欲しいと望むのですが。

WASPというのは White Anglo-Saxon Protestant、つまり白人でも特にアングロサクソン系で宗派はキリスト教プロテスタント系の人たちですね。たしかに今でも主流派ですが、ジョン・F・ケネディやロナルド・レーガンのようにアイルランド系の大統領も出るようになりました。アイルランド系の人たちの多くはキリスト教でもカソリックです。

カリフォルニアのシュワルツェネガー知事はオーストリアうまれで、白人かもしれませんがアングロサクソンではありません。

それでも差別はあります。低所得者層の多くはアフリカ系だったり、女性だったりします。ほうっておいても差別はなくならないので、大きな組織は人口比に応じて女性や特定の人種の人たちを雇うことが法的に義務づけられています。
# by RY0TA3 | 2005-07-26 17:10 | 英語

発音の上達法

質問: 私はNHKのラジオで英語の発音を勉強したのですが、全く発音は上達しません。自分の話す英語はどうも地方のインチキ英会話学校の講師のようで、聞くに絶えません。どうすれば小林克也のような英語が話せるようになるのでしょうか。

上品な身だしなみ、堂々とした態度、大きな声で中身のある話ができれば、発音がたどたどしくてもインチキ講師の様な雰囲気にはなりません。米国の大学で教えている日本人の先生で、そういう人物を何人か知っています。ただし、語学の先生ではありません。

一つ一つの単語の発音に関しては、辞書で発音を調べたり、声の出る電子辞書などを参考にしながら、地道に練習するのが一番です。この点に関しては努力です。

全体として英語らしい感じにするには以下の2点が大事です。

1. 子音を強調し、文末を明確に。
2. 遅く、長く、強く、はっきり発音すべき語と、速く、短く、弱く、曖昧に発音すべき語の差をつける。

小林克也さんは、自分のバンドを結成してライヴ活動をしたこともある音楽好きです。歌を聴いて発音を学んだことは確かです。僕の知っている範囲でも、音楽活動をしている学生には、なんとなく英語らしい発音のできる人が何人かいます。
# by RY0TA3 | 2005-07-18 17:09 | 英語

チャレンジ・キッズ: 未来に架ける子どもたち

原題 Spellbound、この夏、日本各地で公開される長編ドキュメンタリーで、英語教師必見の映画らしいです。

日本語の公式頁 http://www.pan-dora.co.jp/challenge/top.html">

読売オンラインの紹介記事 http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/

英語版 Spellbound の公式頁 http://www.spellboundmovie.com/

東北では8月27日から仙台で <www.pan-dora.co.jp/challenge/theater.html>

ベーシック英語による解説 <ryotasan.blogspot.com/2005/06/spellbound.html>
# by RY0TA3 | 2005-07-01 16:07 | 英語

外国文学、日本文学

質問: 外国の文学に触れる前に、まず、日本の文学にきちんと触れておく、そういった必要性は多大にあると言っても過言ではないのでしょうか?

日本語を先に覚えた人で、日本語の読書経験が豊富な人は、勉強すれば必ず英語の本も読めるようになります。そういう意味で、日本語の読書には重要な意義があると言えますが、日本文学に限定する必要はありません。

たとえば5000円札に印刷してある樋口一葉の作品を日本語の原書で読んだことのある大学生がどれだけいるでしょうか? 「たけくらべ」でも「にごりえ」でも基本的に文語体で書いてありますから実質的には古文と同じです。

歴史の長い日本文学は、その大半というか大部分が古文で書かれています。漢文で書かれた作品もあります。努力してそういう作品を読むことは素晴らしいですが、何が何でもこちらを先にする必要はありません。こころざしの高さは素晴らしいですが、実質的にそんなことをしている人は滅多にいません。楽しんで読める水準の文章で書いてある作品から、あるいは興味のある作品から始めれば結構です。

英語の本を何冊か読んだあとに、日本語の古典を読んでみると、英語の読書を始めるまえより、いくらか読みやすく感じることもあります。古典といえども日本語だからです。
# by RY0TA3 | 2005-06-27 16:41 | 読書